タイトル・著者
『物語思考』けんすう
どんな人が書いた本か
▼著者のけんすうさんこと古川健介さんのAmazonプロフィールがこちら▼
起業家、エンジェル投資家、アル株式会社代表取締役。
1981年生まれ。浪人生時代に「ミルクカフェ」という大学受験サービスを立ち上げたあと、レンタル掲示板の「したらば」を運営。
新卒でリクルートに入社後、起業してハウツーサイトの「nanapi」をリリース、2014年にKDDIグループにM&Aされる。
現在は「クリエイティブ活動を加速させる」ために、きせかえできるNFT「sloth」、成長するNFT「marimo」などを手掛けている。
非常に多彩な方のようですね。
この本から得られること
「やりたいことを見つけろと言われても、見つけ方がわからない」という人や「行動しろと言われてもできない」という人に向けたマニュアル本。
根性論や精神論はほとんどなく、ハウツーにフォーカスしているのが本書の特徴の一つかと思います。
というのも、けんすうさんご自身が「マニュアルどおりにやれば、誰でもうまくいく可能性が高い」と考えていらっしゃるから。
「学ぶは真似ぶ」などと言いますが、この本の5つのステップを真似することで、誰でも最短距離で目指す道を見つけられるでしょう。
|
どんな人におすすめの本か
- 「行動したほうがいい」のはわかるけど、なかなか行動できない人
- やりたいことは特になく、あったとしても自信がない人
- 何をやればいいかわからないけど、情熱的で充実した人生を送りたい人
印象に残った内容
本書の5つのステップは、以下の通り。
- 自分を制限している頭の枷をとる
- なりたいキャラクター像を設定する
- そのキャラを実際に動かす
- そのキャラが活きる環境を作る
- そのキャラで「物語を転がす」
自分を主人公にして「物語を進めるように」人生を送るのが、「物語思考」による生き方。
それを推奨される理由が非常に印象的でした。
というのも、自分を客観視しやすい状態にしておいたほうが、本質的な対策を打ちやすいとのこと。
MBTIでいうT機能が「対策を打つ」に当てはまるかと思うのですが、T機能は自分を物事から切り離して考える(=客観視する)のも特徴です。
つまり、客観視できるほうが本質な対策を打ちやすいのは、MBTIから考えても合理的なんだろうなぁと感じました。
あと、DoよりもBeの状態を設定したほうがうまくいくというのは、最近Atomic Habitで読んだ話でした。
▼物事の習慣化や行動を起こす際、「何をするか」ではなく「どんな人物像であるか」を設定するとうまくいく理由はこちら
|
あと、参考になったのが「キャリアのVSOP」という考えかた。
20代:Variety 色々なことに挑戦
30代:Speciality 専門性で戦う
40代:Originality あの人っぽいよね、と言われるようになる
50代:Personality あの人と仕事したい!と思われるようになる
これからはもっと色々なことにチャレンジして頑張るぞ!と思いました。
自分の所感
わたしは、自分のキャラクターをゲームオブスローンズのマージェリー・タイレルに設定しました。
彼女は天真爛漫で、機転がきき、社交性もあり、先を見通せる目を持っています。
そんな彼女のようになるためには何が必要なのか?
彼女だったらこんな時どう行動するのか?という視点で自分の人生を捉え直すのは非常に楽しいものです。
ちなみに、キャラクター=求めるもの+動き+障害+選択で構成されているんだそう。納得。
この本を読んで思ったのが、自分が尊敬しているお姉さんにおすすめしてもらった本と少し似ているなぁということ。
この本の一部分(キャリアに関する考え方)をメソッド化したのがこの『物語思考』にちかいのかなぁ、なんて考えながら読んでいました。
▼エッセイ風の本が読むのが好きな方や抽象的な思考が得意な方にはこちらの本もおすすめです。すごくいい本なのでぜひ。
|
以上、『物語思考』の感想とまとめでした。
すごく面白い本だったのでおすすめです。
この本を読んだ方のご感想、おすすめ本情報などお気軽にコメントくださると嬉しいです。
|